秋空「大菩薩嶺」福ちゃん荘でテント泊&紅葉の牛ノ寝通り!

大菩薩嶺から望む富士山の絶景と眼下に広がる大菩薩湖

2018年の9月・10月は、秋雨前線や台風などの要因で「くもり」や「雨」の日が多くなりましたよね。

広い範囲で「日照時間」が平年の60〜70%となった一方で、「降水量」は平年比200%超の地域も。

たかはし昇一は、「好天でなければ山に入らない」のがポリシーです。

山はやっぱり晴れているほうが眺望も気分もいいですし、悪天候ではトラブル発生のリスクも高まるからです。

2018年シーズンは天気や休日・休暇などのかねあいで、7月初旬の「針ノ木岳」以来ずいぶん長いこと山に登っていません。

9月11日(火)〜9月17日(月)をオリジナル7連休にしたので、秋の「北アルプス」を満喫しようと思っていたのですが…

やはり天候にはばまれ、時間をもてあまし「親知らず」の抜歯をすることにしました。

それはそれで以前から気になっていたことが片づいてよかったのですが、さすがに3ヶ月も山から遠ざかると、だんだん心がすたれてきます。

もうそろそろ高山では紅葉シーズンが終了する10月中旬。

20日(土)・21日(日)から22日(月)にかけては前線が南下し、高気圧にもおおわれることから「晴天」の予報が!すかさず月曜日を休暇にしちゃいました。

北アルプスなどはもう初雪が舞いはじめていて、ほとんどの小屋が今シーズンの営業を終了しています。

そうなると、あまり山深くなく都内からも遠すぎない2,000m級が安心でしょうか。

すたれた心をリフレッシュするために、テント泊・稜線歩きに紅葉・温泉も楽しみたい…そんな贅沢を叶えてくれる山域といえば?

●Day1(2018.10.21.Sun.):新宿→上日川峠→福ちゃん荘

上日川峠から福ちゃん荘までのルート地図

標準コースタイム(計画)

  • 07:51新宿-09:44甲斐大和(電車103分)
  • 09:50甲斐大和駅-10:31上日川峠(バス41分)
  • 10:31上日川峠-10:56福ちゃん荘(徒歩25分)

コースタイム実績

  • 07:51新宿-09:44甲斐大和(電車103分)
  • 10:20甲斐大和駅-11:01上日川峠(バス41分)
  • 11:01上日川峠-11:40福ちゃん荘(徒歩39分)

「大菩薩嶺」は都内からほど近くアクセスが良好で、登山バスの路線上にある入浴施設「やまと天目山温泉」で天然温泉も楽しめます。

さほど急ぐことなく「日帰り」で楽しめますし、小屋・テントで1泊すれば、よりゆったりと満喫することも。

ぼくは社会人になって数年経過した20代後半から登山をはじめました。

高尾山・御岳といったメジャーな低山から徐々にステップアップ。そして大菩薩嶺で「稜線歩き」の楽しさを知ってますます山に魅了されることに!

それまで登山の醍醐味は「ピークハント」というイメージでしたが、稜線は美しくまた開放感・爽快感が格別で「見てよし歩いてよし」の魅力があります。

登山にこのような楽しみかたがあることを知ってからは、すっかり稜線や「縦走」を好むようになりました。

そんな原体験があるので、もしぼくが登山未経験者やビギナーに「おすすめの山」を問われたら、まずは大菩薩嶺をプッシュすることにしています。

09:44

登山者でごった返す「甲斐大和駅」の改札口

「甲斐大和」に到着すると、改札口からバスへの長〜い行列が!

ここ甲斐大和駅から大菩薩嶺へのアクセスには、「栄和交通」の運営する「大菩薩上日川峠線」のバスを利用します。

「上日川」は「かみひかわ」と読みたくなりますが、正しくは「かみにっかわ」ですね。

大菩薩嶺は「塩山駅」から「大菩薩峠登山口線」のバスに乗車し、「裂石」から目指すこともできます。

でも現在では上日川峠まで車で行けるようになったので、昔からあるそんなクラシカルルートを歩く人は少なくなっているそうです。

大菩薩上日川峠線は4月下旬〜12月上旬の土・日・祝と一部平日の運行。

便数は1日5便ほどで、甲斐大和駅からは「08:10」の始発以降「09:20」「09:50」「13:50」「14:50」の発車です。

栄和交通「大菩薩上日川峠線時刻表」

※出典元:栄和交通「大菩薩上日川峠線時刻表」

ぼくは今回、休日の日曜日と月曜日の休暇を利用し1泊2日のゆとりのある山行計画。

1日目の行動時間は30分程度と少ないので、のんびり遅めの電車で来て3便(09:50)に乗るつもりだったのですが、どうやら2便(09:20)に乗りきれなかった人もいる模様ですね。

10:20

甲斐大和駅で「大菩薩上日川峠線」のバスに乗りこむ乗客達

満席でバスに乗れないなんて日常生活ではかなり焦る状況ですが、登山バスは利用状況によって臨機応変に対応してくれから安心です。

ぼく以外の登山者もその点は承知しているのか、ひたすら静かにバスを待ちます。

やがて甲斐大和駅にやってきた追加バスの2台目に乗り、予定より30分ほど遅れて上日川峠へ出発。

もともと大菩薩嶺は百名山に選定されていることなどから人気のある山ですが、きょうは秋の紅葉シーズンかつ好天で輪にかけて大盛況のようです。

11:01

大菩薩嶺登山のスタート地点「上日川峠」と山小屋「ロッヂ長兵衛」

山道をバスに揺られること約40分、上日川峠に建つ「ロッヂ長兵衛」の前に到着しました。やはり登山者は多いですし、駐車場も満車のようです。

普段ならここの軒先で身じたく・ストレッチなどをするのですが、きょうの行動時間は30分ほどなのでさっさと歩きだしてしまいましょう。

上日川峠から福ちゃん荘への登山道01

車道を左手にそれていざ登山道へ。土を踏みしめて歩くのは約3ヶ月ぶりです。

上日川峠から福ちゃん荘への登山道02

木漏れ日が輝き、木々は風で揺れてさざめきを発しています。ひんやりとした空気を胸いっぱい吸いこむと、なんとも清々しい気持ちになってきました。やっぱり山はいいですね。

紅葉の進み具合はどうでしょうか?

上日川峠から福ちゃん荘への登山道03

紅葉していない葉もまだまだ多いですが、黄色く色づいたものもあって目を楽しませくれます。

太陽の光が透過するからでしょうか、深緑のうっそうとした雰囲気とは違い、秋の森は明るいですね。

上日川峠から福ちゃん荘への登山道04

こちらには赤く色づいたものも。山はもうすっかり秋なんだな〜と、季節が移りゆく実感が湧いてきます。

上日川峠から福ちゃん荘への登山道05

紅葉を下から見上げます。目線の先にある「カラマツ」はすでに葉が落ちているようですね。

上日川峠から福ちゃん荘への登山道06

紅葉を愛でながら、機嫌よく散歩するように登山道を歩き進めていると、もうきょうの目的地が見えてきました。

11:40

大菩薩嶺「福ちゃん荘」の外観(入口)

福ちゃん荘」といえば、1969年11月5日の「大菩薩峠事件」で逮捕された共産主義者同盟赤軍派の53名が潜伏していた場所であることで有名です。

潜伏とはいっても作戦・訓練の情報は事前につつぬけで、新聞社の記者まで泊まっていたそうですが…

警視庁・山梨県警合同の機動隊によってメンバーの逮捕・武器押収などが行われ、赤軍派組織の弱体化に結びついた歴史的な事件です。

かつてこの場所でそんなことが起こったなんて、とてもじゃないけど信じられませんよね。

大菩薩嶺「福ちゃん荘」の外観(売店)

福ちゃん荘の営業開始は1941年4月16日、当時は茶屋としてのスタートでした。その後、客室の増築などを重ねていまに至ります。

初代が「福太郎さん」だったことから「福ちゃん」と命名されたのでしょう。2002年9月12日には皇太子ご夫妻もここで休憩されたそうですよ。

さて、きょうの行程はここまでなのでさっそく売店でテント場利用の受付を済ませ、代金の400円をお支払いします(安い!)。

ちょうどお昼時ということもあり以前から気になっていた「ほうとう」を食べてみたかったのですが、オーダーが2人前からとのことで断念。

2人分食べてしまうという大胆な選択肢もありましたが、まあ次回以降の楽しみにとっておきましょう。

大菩薩嶺「福ちゃん荘」のテント場01

小屋近くにある樹林帯、そこにぽっかり空いているスペースが福ちゃん荘のテント場。テント設営のしかたによりますが、収容人数100名程度と広大です。

フラットな場所が多いですし地面は土でペグもよく効きます。水場・トイレも完備されている快適なテント場なので、山でのテント泊デビューにも最適でしょう。

先行者が2組いますがどうやら撤収作業中。そろそろお帰りになるようです。あしたは月曜日、ぼくだって通常であれば出勤です。

大菩薩嶺「福ちゃん荘」のテント場02

テント場奥の小高くなったスペースを確保。福ちゃん荘でのテント泊は何度か経験していますが、この場所がお気に入りの定位置です。

さっそくマイテントを設営しましょうか。

大菩薩嶺「福ちゃん荘」のテント場に設営したニーモの「ホーネット1P」

持参したテントはNEMO(ニーモ)の「ホーネット 1P」。2018年になってから新たに購入したもので、今回が初張りになります。

きょう・あしたの山行はテント泊・稜線歩き・紅葉・温泉がお目当てですが、じつはニューテントのチェックも大きな目的でした。

このアイテムはいわゆる「半自立式」の軽量テント。写真を撮りつつ時間をかけて設営してみたところ、随所に工夫があって充分機能的なことが分かりました。

その詳細な内容は、レビュー・紹介記事としてまとめてみることにしようかな。

このテントはソロ用なので1人しか横になれない小ささですが、インナーがメッシュで開放感があるので不思議と窮屈さを感じません。

ぼく以外にもテント泊者が1名現れて、離れた場所でツェルトを設営していますが、ツェルトに匹敵する重量でこの快適性は驚きです。

大菩薩嶺「福ちゃん荘」のテント場03

テント設営を完了させたら、きょうの「やることリスト」はもう白紙。テント場・小屋のまわりをのんびりぶらぶらお散歩でもしましょうか。

大菩薩嶺「福ちゃん荘」テント場の紅葉01 大菩薩嶺「福ちゃん荘」テント場の紅葉02 大菩薩嶺「福ちゃん荘」売店に咲く花

きょうの大菩薩嶺は大にぎわいで、福ちゃん荘にも続々と登山者が訪れています。

ぼくのようにソロの人もいますが、仲間同士や夫婦に子連れ・犬連れなど、みんなが思いおもいに楽しんでいる平和な1日です。

大菩薩嶺は、上日川峠まで車で上がってしまえば主稜線までの登りはわずか300mほど。

とはいえ2,000m級の山なので荒天では厳しい自然環境になりますが、きょうのように晴れて穏やかなら、とてもイージーに稜線漫歩が堪能できます。

好アクセスで福ちゃん荘のような山小屋も点在していますし、老若男女が安心して楽しめる優しさがある山です。

16:00

大菩薩嶺「福ちゃん荘」テント場での食事(カレー)

上日川峠発の最終バスが出る15:45を過ぎると、人影がまばらになって、さきほどまでの賑わいもうそのような静けさに包まれました。

陽もだいぶ傾いてきたので、早めに夕食を済ませることにしましょうか。

今回の食事メニューはマイ定番になっているアマノフーズ「畑のカレー 」。なぜか山ではカレーが食べたくなります。

食後には別のボトルに移しかえたマルスウイスキー「ツインアルプス」をお湯割りで。愛用しているタイガー「サハラマグ」でちびちび飲むと、からだが温まってきました。

テント場の紅葉や設営したニューテントの様子を遠目に、しばしまったりタイムを楽しみます。

大菩薩嶺「福ちゃん荘」テント場での食事(ウイスキー)

福ちゃん荘でビールを買うことも考えたのですが、ここ2,000m級の場所にあるテント場は10月でもそれなりの冷えこみ。

風がなく穏やかなのでダウン上下を着こむほどではないものの、じっとしていると手足の先が冷たくなってくる感覚が。

「福ちゃん荘」から見上げた大菩薩嶺の主稜線

福ちゃん荘前から山を見上げると、雲ひとつない澄みきった青空と秋に色づいた主稜線が。あしたはあの場所を歩くんだなあ。

大菩薩嶺「福ちゃん荘」テント場の紅葉03 大菩薩嶺「福ちゃん荘」テント場の紅葉03

陽が落ちると共にどんどん気温が下がり、冷えこみが増してきました。さっさとテントに戻ってシュラフにくるまったほうがよさそうです。

17:00

大菩薩嶺「福ちゃん荘」テント場にてニーモ「ホーネット1P」の中から見た風景

テントのフライシートを開け放ったままにし、夕陽に染まる大菩薩嶺の稜線を木々のあいだから眺めます。

このまま静かな夜になるかと思っていたのですが、明るい月夜で、女性のさけび声のように聞こえる繁殖期・雄シカのなき声が頻繁です。

テント場の周囲をなにかがガサガサと動きまわる気配も感じられ、なんだか落ちつきません。

大菩薩嶺でシカ・キツネを見たことはありますが、このあたりでは他にもクマ・リスなど本州中部で見られる哺乳類はだいたい生息しているそうです。

警戒心が強いので日中の登山で目にする機会はあまりありませんが、夜行性のものも多いのでしょうね。

意外にも騒々しい夜は闇が深まってもつづき、空気はどんどん冷えてきます。頭までしっかりシュラフに入ったのは久しぶりです。

山行費用(合計3,340円)

  • 新宿-甲斐大和:1,940円(電車)
  • 甲斐大和駅-上日川峠:1,000円(バス)
  • 福ちゃん荘:400円(テント場)

●Day2(2018.10.22.Mon.):福ちゃん荘→小菅の湯→新宿

福ちゃん荘から小菅の湯までのルート地図

標準コースタイム(計画)

  • 07:00福ちゃん荘-08:00雷岩(徒歩60分)
  • 08:00雷岩-08:40介山荘(徒歩60分)
  • 08:40介山荘-09:10石丸峠(徒歩30分)
  • 09:10石丸峠-13:15小菅の湯(徒歩245分)
  • 14:41小菅の湯-15:41大月駅(バス60分)
  • 15:47大月-17:21新宿(電車91分)

コースタイム実績

  • 07:00福ちゃん荘-08:00雷岩(徒歩60分)
  • 08:30雷岩-09:50介山荘(徒歩80分)
  • 10:00介山荘-10:40石丸峠(徒歩40分)
  • 11:00石丸峠-15:20小菅の湯(徒歩280分)
  • 17:55小菅の湯-18:50奥多摩駅(バス55分)
  • 18:58奥多摩20:58新宿(電車120分)

時間的にも体感的にも長かった夜がようやく明けてきました。なんだか不思議な夢を見たような気がするのですが、内容が思いだせません。

大菩薩嶺「福ちゃん荘」テント場の気温(朝)

サーモコンパス」で気温を確認すると10℃を少し下回る程度。でもこの数字は正確?

この時期は東京でも最低気温は10℃程度。ここは2,000m級のテント場なのでもっと低くなるはずですし、体感的にも0℃に近いように感じます。

ぼくは寒いのが苦手なので、2018年シーズンのテント泊は今回が最後のつもり。来年2019年の5月ごろまでは日帰り・小屋泊で低山トレーニングにでも精を出しますかね。

このままシュラフでぬくぬくしてもいいんじゃない?そんな悪魔の誘惑をたちきって、手早く朝食を済ませテント撤収!大菩薩嶺へ向かいます。

07:00

「福ちゃん荘」から見上げた大菩薩嶺の主稜線(翌朝)

福ちゃん荘前に立って空を見上げると、きょうも絶好の登山日和のようです。主稜線には雲ひとつなく風も穏やかな様子。はやくあの場所を歩きたい!

福ちゃん荘から雷岩への登山道01

「唐松尾根」は稜線上の「雷岩」まで1時間ほどの登山道。まずはゆるやかな登りですが、およそ3ヶ月ぶりの登山なので意識してゆっくり行くことにします。

福ちゃん荘から雷岩への登山道02

きのうは大勢の人が通ったであろう道も、きょうは平日の早朝ということでとても静か。鳥のさえずりも聞こえます。

しばらくすると登山道に朝陽が射してきました。寒々とした夜を過ごしたあとだからか、太陽パワーのありがたみが身にしみます。

福ちゃん荘から雷岩への登山道03 福ちゃん荘から雷岩への登山道04 福ちゃん荘から雷岩への登山道05

ふと尾根の眼下に目をやると、街が見えています。

福ちゃん荘から雷岩への登山道06

それぞれの家がそれぞれの朝を迎えていることでしょう。

福ちゃん荘から雷岩への登山道07

遠くを見やるとそこには「南アルプス」の山々が。今シーズン登った「甲斐駒ヶ岳」の尖った山容も見えてます。稜線からの展望にも期待が高まってきました。

福ちゃん荘から雷岩への登山道08

清涼な空気で満たされた山にやわらかく射す朝陽、きらめく木の葉と陰影のコントラスト。山の朝はいいですね。

福ちゃん荘から雷岩への登山道09

この登山道は唐松尾根。その名のとおりたくさんのカラマツが立っていて、秋の青空へつき刺すようにすらっと伸びています。

福ちゃん荘から雷岩への登山道10

ここまではじわじわとした登りでしたが、この先はしばし心地よいフラットな道が延びています。

福ちゃん荘から雷岩への登山道11 福ちゃん荘から雷岩への登山道12

雷岩の手前にさしかかると、登山道にはじょじょに傾斜がついてきました。しばらく登って、ふり返ると…

「大菩薩嶺」の福ちゃん荘から雷岩への登山道から見た富士山01

そこには天下の名峰「富士山」の姿が!左右対称で、盃をひっくり返したかのような見事な円すい形です。

「大菩薩嶺」の福ちゃん荘から雷岩への登山道から見た富士山02

もうすこし先まで来たところでは背の高い木がなくなり展望がひらけて、「大菩薩湖」も姿を見せはじめました。

福ちゃん荘から雷岩への登山道で見た霜

笹に霜が。まだ10月とはいえ大菩薩嶺は2,000m級の山なので、やはり昨夜から今朝にかけてもそうとう冷えこんだようです。

「大菩薩嶺」の福ちゃん荘から雷岩への登山道から見た富士山03

空はどこまでも澄みわたって広がり、冠雪した富士山がどっしりと鎮座しています。

「大菩薩嶺」の福ちゃん荘から雷岩への登山道から見た富士山04

紅葉した木々のグラデーションも美しいですし、輝く大菩薩湖も構図上のいいアクセントになっていますね。

福ちゃん荘から雷岩への登山道13

雷岩の直下まで来ると傾斜はさらに増し、ゴロゴロとした大きな岩も点在しはじめます。

福ちゃん荘から雷岩への登山道14

稜線まではあとわずか。絶景を望みながらでしょうか、ここまではまったく疲れを感じません。

「大菩薩嶺」の福ちゃん荘から雷岩への登山道から見た富士山05

富士山が見事すぎて…ついつい数歩進んではふり返り、幾度となくシャッターを切ってしまいます。

08:00

「大菩薩嶺」雷岩の上から富士山を眺めるたかはし昇一

福ちゃん荘を出発して1時間。標準コースタイム通りで雷岩に到着しました。休日だとこのあたりはたくさんの人で賑わいますが、平日・早朝なので岩をひとり占め。

雷岩から介山荘への登山道01

稜線はやはり風もなく穏やかで、寒くも暑くもない快適な状況。絶景を眺めて30分も長居していたことに気がつき、慌てて出発。ここからはいよいよ稜線歩きです。

08:30

雷岩から介山荘への登山道02

大菩薩嶺の稜線はゆるやかで安心感があるので、北アルプスの急峻な岩陵のように緊張することなくリラックスして楽しめるのがいいんですよね。

雷岩から介山荘への登山道03

陽射しがまぶしいこの稜線を、どこまでもこうやって歩きつづけたい気分です。「笹子」に抜ける縦走も気になるよなあ。

雷岩から介山荘への登山道から見える南アルプス

進行方向右手には南アルプスの峰々が。ここ大菩薩嶺とのあいだの山あいには街が広がっています。

大菩薩嶺「神部岩」から富士山・大菩薩湖を望むたかはし昇一

雷岩もいいポイントですが、個人的には「神部岩」の岩陰で休憩するのが好きです。ここでこんな絶景を眺めながら飲むコーヒーがまた格別なんですよね。

大菩薩嶺「神部岩」から見下ろした大菩薩湖と紅葉の様子

眼下には深い森が広がっていて、ところどころ紅葉した木々も見られます。

秋の「大菩薩嶺」美しい稜線

神部岩から先にもすばらしい稜線がまだまだ続いています。

大菩薩嶺の稜線から望む富士山と大菩薩湖

こうやって山がどこまでも連なっていく風景になんとも言えない感動を覚えるんですよね。

雷岩から介山荘への登山道04

つぎの通過点「賽ノ河原」までは下りになります。風景ばかりに気をとられて転んだりしないよう、足元にも注意しないと。

さきほど笹に霜がついていましたが、稜線のこのあたりでは薄氷が張っています。

雷岩から介山荘への登山道とぬかるみ

それが溶けてちょっとしたぬかるみに。秋・冬〜春にかけての低山はこれが厄介です。

秋の「大菩薩嶺」美しい稜線と富士山

富士山を望むアングルがさきほどまでとは変わってきましたね。

秋の「大菩薩嶺」美しい稜線に輝く笹原

手間の斜面にある笹原・すすき原も、朝陽にキラキラと輝いてとても綺麗。

雷岩から介山荘への登山道05

このあたりはきっと風が強く吹きぬけるので、高い木が少なくて笹が多いのでしょうね。

雷岩から介山荘への登山道に成っていた赤い実

赤い実がかわいらしく成っていました。背景は南アルプスの青い山脈。

秋の「大菩薩嶺」美しい稜線と空

賽ノ河原の直前で歩いてきた道をふり返り。すでにかなり下ってきましたね。「見てよし歩いてよし」の稜線、やっぱり好きです。

大菩薩嶺「賽ノ河原」の広場

賽ノ河原は大菩薩峠の「旧峠」で、「大菩薩嶺休憩舎」も建っています。

大菩薩嶺「賽ノ河原」に建つ大菩薩峠休憩舎

いつもはスルーしてしまう休憩舎ですが、入口が開いているので中をのぞいてみましょう。建物の外観は黒っぽく、いかにも年季が入っていそうですが…

大菩薩嶺「賽ノ河原」に建つ大菩薩峠休憩舎の内部

内部は思ったより明るく清潔感があって、木材のいい香りもただよっています。あくまで「避難小屋」ですがとても快適そうですね。

雷岩から介山荘への登山道に立つ標識と富士山

旧峠からほんの少しの坂を登りきると、目の前に分岐の標識があらわれました。その奥にはどーんと富士山も。

雷岩から介山荘への登山道06

まずは分岐を右に行って展望スポットへ。

秋の大菩薩嶺からの絶景とたかはし昇一

どこまでも青く広がる空に連なる山脈。抜けるように開放的な大展望で、なんだかぼくも空にすいこまれて浮遊するような感覚です。

大菩薩嶺から望む南アルプスの絶景と眼下に広がる街

展望の正面にはギザギザとしたシルエットの南アルプス。

秋の大菩薩嶺から望む八ヶ岳

右手には「八ヶ岳」の姿も。

大菩薩嶺から望む富士山の絶景と眼下に広がる大菩薩湖

そして左手方向には富士山が。

秋の大菩薩嶺から富士山・大菩薩嶺の絶景を望むたかはし昇一

360°ではなく「180°の大パノラマ」ですが、爽快な稜線とこの展望が大菩薩嶺の魅力ですね。

大菩薩嶺の登山道と山小屋(介山荘)

さきほどの分岐まで戻ってお次は「介山荘」へ。もう目と鼻の先の場所に見えています。

09:50

大菩薩嶺「介山荘」の側に立つ標識

雷岩から介山荘までの標準コースタイムは60分なのですが、絶景写真を撮りすぎて50分オーバーし、トータル110分もかかってしまいました。

ここからは「牛ノ寝通り」で「小菅の湯」まで抜ける計画でしたが、標準コースタイムは4時間20分ほどです。

すぐ出発し標準コースタイム通りで歩いても到着は14:30ごろ。その時刻は小菅の湯から「大月駅」へ向かう「最終バス」発車の約10分前です。

なんとなく「長く歩きたい」気分ですし、牛ノ寝通りを歩いてみたいのですが、温泉にだって入りたい…介山荘前のベンチでプランを修正します。

  • プラン①:上日川峠に下山し、やまと天目山温泉へ
  • プラン②:小菅の湯まで歩くが、温泉はあきらめる
  • プラン③:小菅の湯まで歩いて、温泉も堪能する

①なら温泉はゆっくり満喫できますね。②の温泉をあきらめるのは後悔が残りそう。

③には最終バス・帰宅時間という問題がありますが、調べてみると「奥多摩駅」行き17:55発のバスがあるようです。

JR奥多摩駅〜小菅の湯時刻表

※出典元:小菅の湯「JR奥多摩駅〜小菅の湯時刻表」

10:00

大菩薩嶺「介山荘」の売店と登山道

ここまで来て温泉に入らないなんて悲しい&牛ノ寝通りを歩いてみたいという気持ちが勝ちました。時間が押すのは覚悟して、プラン③に決定!

介山荘の売店のあいだをすり抜け、そのまままっすぐ「石丸峠」の方向へ進みます。

大菩薩嶺の介山荘から石丸峠への登山道01

介山荘から石丸峠へとつづく道は、これまで歩いた開放的な稜線の雰囲気とはガラッと変わりうっそうとした樹林帯。

大菩薩嶺の介山荘から石丸峠への登山道02

足元には木の根がはりめぐらされ、踏み跡が不明瞭だったり倒れた大木が道をふさいでいる部分もあります。

大菩薩嶺の介山荘から石丸峠への登山道03 大菩薩嶺の介山荘から石丸峠への登山道04

しばらく登ると、登山道にまた陽射しがふりそそぎ明るくなりました。

大菩薩嶺の介山荘から石丸峠への登山道での紅葉

10:40

大菩薩嶺の介山荘から石丸峠への登山道05

途中の「熊沢山」を越えると樹林帯がとぎれ、石丸峠一帯の見事な笹原とそのさきに延びる稜線が目の前に。

大菩薩嶺の介山荘から石丸峠への登山道06

何年か前に「小金沢山」「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」などを縦走して「米背負峠」に抜けたことがありますが、なかなかワイルドな登山道だった記憶があります。

大菩薩嶺の介山荘から石丸峠への登山道07

こんもりとした笹原の1点に、3方向からの道が交わっています。1つ目はぼくの歩いている大菩薩峠からの道。

大菩薩嶺「石丸峠」の分岐と標識01

2つ目は「小屋平」に下山する道。ここの笹原は、行きのバスを小屋平で下車してわざわざ訪れる登山者がいるほどです。

大菩薩嶺「石丸峠」の分岐と標識02

そして3つ目は、これから行く小金沢山方面ですね。

大菩薩嶺の石丸峠から天狗棚山への登山道

牛ノ寝通りへの分岐は「天狗棚山」の手前にあります。

大菩薩嶺の牛ノ寝通りと天狗棚山への分岐

石丸峠からものの数分で、牛ノ寝通り・天狗棚山の分岐に到着しました。

大菩薩嶺の牛ノ寝通りと天狗棚山への分岐と景色

牛ノ寝通りに入ると富士山・南アルプスは見えなくでしょうから、ふり返って山々へさよならのご挨拶。絶景をありがとうございました。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道01

ここから先は今回はじめて歩くルートになります。一体どんな道なのか、不安もありますが楽しみです。

11:00

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道と紅葉01

牛ノ寝通りは東へと延びアップダウンのゆるい長大な尾根。よく整備されているわりに人通りが少ないとのことなので、落ちついた山歩きが楽しめそうです。

尾根周囲の木々は広葉樹が多いので、例年10月下旬には葉がさまざまに色づいて美しい紅葉も期待できると聞いています。

ただ紅葉は年によって色づき・タイミングが違うので、なかなかピークをとらえるのが難しいですよね。

それに今年2018年は何度も強力な台風が上陸し、いたるところで「塩害」も発生しています。

言われてみれば、どうも紅葉するまえに枯れ落ちてしまっている葉が多い気がするのはその影響でしょうか?

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道と標識01

進行方向にある「松姫峠」は、武田信玄の娘である「松姫」が織田信長の軍勢から逃れるために越えた峠という由来をもっています。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道と紅葉02

ふかふかの落ち葉が敷きつめられた登山道。ときには立ちどまって紅葉を愛でながらのんびり歩きましょうか。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道と紅葉03 大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道03 大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道04

1時間ほど歩くと紅葉はほどんどなくなり、まだ青々とした広葉樹の森へとうつりかわってきました。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道に立つ大木

この「ブナ」のような大木も多く自生しています。生命力あふれるパワーを感じたくて、ヒンヤリとした太い幹にふれみたり。

12:00

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道と標識02

分岐から1時間ほどで「榧ノ尾山」に到着。前情報どおりほとんどアップダウンがないので、山頂と聞いても正直ピンときません。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道と標識03

標識の進行方向に、きょうの目的地である小菅の湯も加わりましたね。

12:45

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道と標識04

榧ノ尾山から1時間ほど進むと「牛ノ寝」のポイントに到着。左に刺さっている赤い棒に「H29おもてなし」と書いてあるのが気になります。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道05

牛ノ寝を過ぎると尾根がますます広けてきました。こんなに広大な尾根はあまり記憶にありません。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道と紅葉04

とても気持ちがいい登山道なので、ガラにもなく走りだしたくなってしまうほどです。

13:00

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道と標識05

牛ノ寝から15分、山頂からは外れた登山道上の「狩場」を過ぎて…

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道06

カットしてある巨大な倒木のあいだを抜け…

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道07

細技のトンネルとくぐると…

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道08

樹林帯がとぎれ、空がぽっかりと開けたスペースに飛び出しました。

13:30

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道と標識06

狩場から約30分、介山荘からおよそ3時間30分で「棚倉(大ダワ)」に到着。標準コースタイムより30分ほどの遅れです。

牛ノ寝通りの尾根道はここまで。たしかによく整備されていて人通りも少なく、落ちついた山歩きが楽しめました。

大小の広葉樹が多かったので、紅葉はもちろん新緑の季節もよさそう。ぜひまた訪れてみたいルートです。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道01

棚倉から小菅の湯までは1時間30分ほどの下り。15:00ごろには到着するはずなので、バスが出発する17:55まで充分すぎるほど温泉が楽しめそうです。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の棚倉小屋跡01

棚倉(大ダワ)を出発してすぐの道端には、廃業してしまった「棚倉小屋」のものと思われる建材が。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の棚倉小屋跡02

小屋の木枠のようなものも残っています。かつてはこの場所で営業していたのでしょうか?

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道02

「大マテイ山」を北側に巻くようにして下山開始です。

14:00

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への標識01

30分ほどで1つ目の分岐に到着。小菅の湯方面へ。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道03

北側の斜面なのであまり陽射しがありません。はやく下山して温泉に入りたい気持ちの一方で、さんさんと太陽に照らされた稜線・尾根も恋しい。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道02

牛ノ寝通りはよく整備されていましたが、このあたりは踏み跡が不明瞭な箇所があり、ルートロス・道迷いの危険を若干感じます。

14:30

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への標識02

1つ目の分岐から30分ほどで2つ目の分岐に着きましたが…矢印が指すのは「牛ノ寝・田元・小菅の湯」の3方向。ぼくの想定した行き先と違います。

どこかで道を間違えた?と思いつつも、とりあえず小菅の湯の方向へ。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道03

途中通過の杉林では折れた木が倒れたままになっています。こんな荒れ模様も不安を誘いますが…

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道04

しだいに道がフラットになり、登山口らしき雰囲気になってきました。

15:00

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への標識03

標識にしたがって進むと…

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道05

想定したルート上にない橋を渡って車道へ。ほんとうは、どこかで林道に出て川沿いを歩くはずだったのですが…

やっぱりどこかでルートを間違えたようですね。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道06

小菅の湯には行けそうなので大勢に影響はありませんが、いったいどこでミスしたのでしょうか?

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道07

このまま細い車道を進むのかと思いきや、道が右へ曲がるところで標識は左の指示。また混乱させられます。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への標識04 大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道09

たしかに踏み跡がついてますが、なぜ車道ではなくここを登らせようとするの?

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道10

1分ほどでまた車道に戻りました。どうやら1段上にある道に上がるショートカットコースだったようです。

15:10

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への標識05

直進して小菅の湯方面へ。棚倉までは順調だった山旅ですが、最後の下りで狐につままれたような気分に。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道10

標識にしたがい、民家脇の車道を歩いて小菅の湯へ向かいます。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道11

どのくらい歩くのだろうかと考えていると唐突にロータリーが出現し、小菅の湯の建物らしきものが見えてきました。

大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への登山道12

目的地には無事到着しましたが、ルートミスについてまだ混乱中。写真を見返して整理しておくことにしましょう。

「大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道と標識06」の回想

棚倉を出発し、下山開始したのは13:30でした。

「大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への標識01」の回想

想定していた下山ルート上には2つの分岐があり、1つ目の標識が立つ場所に到着したのは約30分後の14:00(標準コースタイムは20分)。

そこから2つ目の標識にたどり着いたのがさらに約30分後の14:30(標準コースタイムは20分)。

「大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への標識02」の回想

膝が少々痛かったので、それぞれの工程で10分程度の遅れが出ていたと思っていたのですが、2つ目の標識には「モロクボ平」の方向が示されています。

どうやら、本来であれば東に下るべき1つ目の分岐(1,243m地点)を見逃して北東に直進し、2つ目のモロクボ平での標識を1つ目のものと勘違いしてしまったようです。

棚倉から小菅の湯までのルート地図

てっきり1つ目だと思っていた2つ目の標識までの標準コースタイムは45分なので、実際には10分遅れではなく15分早く歩いていたことになります。

写真をズームして標識をよく確認してみると…一部が欠けたうすい字で「クボ平」と書いてありました!

「大菩薩嶺「牛ノ寝通り」棚倉小屋跡から小菅の湯への標識01」の回想のズーム

じつは途中で山を左に巻く場面があり違和感を感じたのですが、あれが1つ目の分岐からモノクボ平のあいだにある「高指山」だったとしたら納得。

「おかしい」と思ったら立ち止まって現在位置を確認する、そんな登山の基本をおろそかにしたことを反省します。

15:20

温泉施設「小菅の湯」の外観

なにはともあれ頭の中はスッキリしましたので、お次は温泉で体をサッパリさせましょうか。

「道の駅こすげ」と「おみやげや物産館」の様子

さっそく入館しようかと思ったのですが、近くに見えた「物産館」の文字が気になったので先にお土産を物色することにします。

「道の駅こすげ物産館」の外観

木造で温もりのある物産館ですね。

ここは山梨県ですが、お土産にチョイスしたのは青梅の銘菓「山の呼び声」です。ぼくだけでしょうか、最初「山の叫び声」だと勘違いしたのは。

「道の駅こすげ」魚のオブジェ

大きな魚の木製オブジェによると、ここは「道の駅こすげ」だったようです。

道の駅こすげ「源流レストラン」の看板

併設の「源流レストラン」では、小菅村の野菜を使用し石窯で焼いた本格ピザが味わえるとのこと。登山後のピザもいいですね。

「小菅の湯」の内観と浴室への入口

無事にお土産を確保できたので「小菅の湯」に戻り、いよいよ入浴タイム。館内はとても広くて清潔です。

充分なスペースのある洗い場で体を洗ったら「温泉水風呂」で炎症をケアして、「寝湯」「露天風呂」「大風呂」「五右衛門風呂」などをたっぷり満喫。

多摩源流・小菅の湯の温泉は、かすかに白濁し弱い硫黄臭をはなつマイルドな単純温泉ですが、非常に強いアルカリ性です。

お肌がつるつるになることから「美人の湯」として評判が高いそうですし、筋肉痛・関節痛などへの効能があって登山後にもぴったり。

小菅の湯「食事処ひのき」の入口

入浴後は「食事処ひのき」で早めの夕食にします。さきほどのピザも捨てがたかったのですが、なんだかお蕎麦の気分なので。

小菅の湯「食事処ひのき」のメニュー03

「源流ざる蕎麦(冷)」と、つけあわせに「きのこ天ぷらセット」「マコモの天ぷら」をオーダーしてみます。

小菅の湯「食事処ひのき」のメニュー01 小菅の湯「食事処ひのき」のメニュー02

揚げもの多すぎ&たんぱく質が足りないという気もしますが、どうやら体が油を欲しているようです。

小菅の湯・食事処ひのき「生ビール」

最初にサーブされてきたのはキンキンの「生ビール」。福ちゃん荘でのテント泊では寒くてひかえましたが、いまは温泉効果でぽかぽかなので冷たいビールがおいしい!

小菅の湯・食事処ひのき「きのこ天ぷらセット」

きのこ天ぷらセットの内容は「マイタケ」「ヒラタケ」「エノキ」「シイタケ」「シメジ」に「エリンギ」。珍しい種類のきのこではありませんが、秋山の恵みを味わいます。

小菅の湯・食事処ひのき「マコモの天ぷら」

はじめて食べるマコモはクセのない味で、なんだかトウモロコシのような香りがします。それでいて筍のようなシャキシャキ感と芋のようなホクホク・ネットリした食感の不思議な食材です。

どんな姿をしているのか知らないのですが、収穫時期は時期は9月下旬〜10月中旬と旬が短いそうです。

小菅の湯・食事処ひのき「源流ざる蕎麦」

源流ざる蕎麦は小菅産の蕎麦を使用しているとのことで、香り・喉ごしがよくてあっという間に完食。ごちそうさまでした。

小菅の湯・食事処ひのき「マコモ」のディスプレイ

入店時には気がつきませんでしたが、食事処の出入口にマコモがディスプレイされていました。やはりトウモロコシのような巨大な稲のような…見た目も不思議ですね。

小菅の湯・多目的ルーム「ひのき」の内観

最終バスまではまだ30分ほどあるので、施設内の多目的ルーム「ひのき」でくつろがせていただきましょう。小菅の湯、かなり充実の設備ですね。

小菅の湯・多目的ルーム「ひのき」のハンモック

登山・テント泊・紅葉・温泉・食事を満喫して、最後はハンモックでリラックス。最高です。

17:55

小菅の湯の夜のバスターミナル

バスの発車時刻がせまってきたので退館してバスターミナルへ。もうすっかり真っ暗ですね。

小菅の湯発の奥多摩駅行きバスの外観

ほどなくして、奥多摩駅行きの最終バスがやってきました。

ぼくの他にはたったの3名の乗客が乗りこむとバスは小菅の湯を離れ、車道一路を奥多摩駅に向かって走りだしました。

18:50

夜の奥多摩駅

小菅の湯からバスに揺られること約1時間で奥多摩駅に到着。駅周辺も暗くて人影はまばら。

18:58

夜の奥多摩駅「青梅行き」の電車と月

駅のホームに上がると青梅行きの電車が待っていました。乗車して着席するとすぐ発車ベルが。月の輝く線路を走り、ぼくを都会の生活へ戻します。

「大菩薩嶺「福ちゃん荘」のテント場に設営したニーモの「ホーネット1P」」の回想 「秋の「大菩薩嶺」美しい稜線」の回想 「大菩薩嶺から望む富士山の絶景と眼下に広がる大菩薩湖」の回想 「大菩薩嶺「牛ノ寝通り」の登山道と紅葉03」の回想 「「小菅の湯」の内観と浴室への入口」の回想

すたれた心をリフレッシュさせたい。テント泊・稜線歩きに紅葉・温泉も楽しみたい。でも、あまり山深くなく都内からも遠すぎない場所がいい…

福ちゃん荘テント泊であえての1泊2日でのぞんだ大菩薩嶺の秋旅は、そんなぼくのわがままな願望を実現してくれました。

開放感・爽快感が格別の稜線をゆったりと歩けましたし、牛ノ寝通りは美しい広葉樹と静寂に包まれた長大な尾根でした。

大菩薩嶺の稜線・福ちゃん荘のテント場・牛ノ寝通りそして小菅の湯はぜひまた再訪したいと思います。でも次回はルートミスしないよう、くれぐれも慎重に。

山行費用(合計5,812円)

  • 道の駅こすげ:648円(お土産)
  • 小菅の湯:620円(入館料)/2,484円(食事)
  • 小菅の湯-奥多摩駅:980円(バス)
  • 奥多摩-新宿:1,080円(電車)

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ABOUTこの記事をかいた人

たかはし昇一

30歳から3つの「と」(投資・登山・トレーニング)を習慣にしたら人生が変わった金融系サラリーマン。1985年生まれ、東京都23区内在住です。2034年までに金融資産3,000万円の「アッパーマス層」になるため、「収入を増やす」「支出を減らす」「投資で増やす」をコツコツ実践中。