ニーモ「ホーネット1P」おすすめのULソロテントをレビュー!

ニーモ「ホーネット1P」

ニーモ・イクイップメント(ニーモ)」といえば、「高度な技術」と「デザイン性」を兼ねそろえたギアを世に提供しているアウトドアギアメーカー。

2002年4月24日、創業者カム・ブレンシンガーがアメリカ最高の美大「ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン」の在学中に設立しました。

カムは、ニーモというブランドの信頼を高めて将来につなげるため、既存のマーケットに存在しない「革新的なテント」をリリースすることが必要と判断。

極限下での使用を前提とした斬新ですぐれたモデルを発表し、アメリカ最強のアドベンチャーレースチーム「Team NIKE/Balance Bar」とギア提供・開発契約に至ります。

2005年には招待メーカーとして、ヨーロッパ最大の見本市「ISPO」で世界中の数あるアウトドアギアのなかでもっとも革新的なギアだけに与えられる「Brand New Award」を受賞!

この受賞をきっかけにして、世界中の多くのメディアがニーモに注目しはじめたんですよね。

2010年までに20種類のテント4種類のスリーピングパッド・ピローを市場に送り出し、日本でのセールスも成長をつづけています。

そんなニーモが日本の山岳シーンのためにデザインしたテント「タニシリーズ」はベストセラーモデルとなっています。

タニシリーズは、もはや日本における「登山テントのニュースタンダード」とも言える存在。

無雪期・3シーズン(春・夏・秋)の高山軽快なハイキングを楽しみながら快適なテント泊を満喫するための美しい登山テントとして、やっぱりベストバイモデルです!

もし、たかはし昇一がいまから登山ビギナーにもどってソロテント泊をはじめるとしたら、まちがいなく「タニ1P」をチョイスします。

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●ホーネット1P:タニとの違いは「Y字型ポール」と「半自立式」!

タニ1Pが備えた「快適性が高いテント」6条件

  1. 自立式
  2. ダブルウォール
  3. 吊り下げ式
  4. 長辺側出入口・メッシュパネルあり
  5. 軽量
  6. デザイン

タニ1Pは安心の自立式・快適なダブルウォール設営簡単な吊り下げ式を採用。

さらに便利な長辺側出入口メッシュパネルを完備し、それでいて最小重量1kg程度と軽量グッドデザインなのですからハイスペックな軽量テントと言わざるとえません。

①の「自立式」はペグダウンなしでも設営可能なことを意味してますが、登山テントにはペグダウン必須の「非自立式」と呼ばれるタイプもありますよね。

ウルトラライト(UL)テントの多くは非自立式。「超軽量」で「自由度が高い」というメリットがあるものの、ペグダウンができない=設営ができないという構造上の弱点があります。

自立式・非自立式を問わず、登山テントは強風対策のためペグダウンしてしっかり固定するのが基本です。

でも、地面のコンディションテント場の混雑状況などによって理想的な位置・本数のペグダウンがむずかしいケースも多いもの。

そのため場所をえらばず簡単に設営可能で、地面のコンディションがわからないはじめてのテント場設営場所がえらべないケースでも安心な自立式が無難なんですよね。

2018年リリースの「ホーネットシリーズ」は、ニーモが快適性・居住性・剛性を保ちながらもさらに極限までの軽量化を追求したULテント。

極限までに軽量化しつつ設営の容易さも両立させるために採用されたのが「Y字型ポール」による「半自立式」の構造です!

ニーモ「ホーネット1P」のY字型ポール

※出典元:「NEMO Equipment」公式サイト

ポールにはあらかじめ「曲げ加工」を施すことで、同重量のストレートポールより広い内部空間を確保するなどポールが少ないデメリットをカバーする工夫もされています。

ニーモ「ホーネット1P」のポールに施された曲げ加工

※出典元:「NEMO Equipment」公式サイト

このY字型ポール、ハブを天頂部に設定することで余分なポールの重量をカットしつつ、「内部空間の最大化」という居住性にも貢献。

クロスポール」と比べるとどうしても構造的に内部空間が窮屈になりますが、ポールの工夫に加えて「ボリューマイジングガイアウト」という仕掛けもあります。

ホーネットシリーズは最終的にペグダウンは必要なものの、Y字型ポールにインナーテントを吊り下げるだけで自立するという半自立式。

非自立式テントの設営にはテクニックと経験が必要ですが、半自立式ならシチュエーションをそこまで選ばない安心感がありますし設営が容易&スピーディーなのも大きなメリット。

それでいて、カタログスペックで最小重量765gという非自立式並み自立式クロスポールテントでは達成が難しい圧倒的な軽量性を実現しています。

たかはし昇一がメイン使用しているテント「ヒルバーグ ウナ」は、自立式ダブルウォールでシンプル・タフな理想的4シーズンソロテントだと思っています。

でもY字型ポール・半自立式構造による極限までの軽量化快適性・居住性との両立など、スペックを知れば知るほどこの「革新的なテント」が気になってしまい…

ホーネットシリーズの1人用「ホーネット1P」を買ってみる・張ってみる・泊まってみることにしました!

●ホーネット1P:買ってみる・張ってみる・泊まってみる!

「ホーネット1P」購入!

ニーモ「ホーネット1P」のサイズ比較(ポール同梱)

まずは「サイズ感」「重量」からチェックしていきましょうか。一番左側に置いたのは同時購入した「専用フットプリント」です。

収納サイズは縦幅50cm・横幅10cmほどで意外と大きいなという印象。

サイズ感の比較用として右側に置いた「モンベル U.L.ドームシェルター1型(旧モデル)」のテント本体と比較すると、縦幅がほぼ2倍ですね。

これはポールも同梱されている状態なためで、ホーネットシリーズでは用途に応じた2つの収納パターンを可能とする「デュアルストレージスタッフサック」が採用されています。

ニーモ「ホーネット1P」のサイズ比較(ポール別梱)

ポールを取りだせば、テント本体の収納サイズはおよそ1/2(約30cm)の縦幅になります。どちらの方法で収納するかは人それぞれの好みですかね。

ぼくの場合、フィールドではポール・テント本体を分離してパッキングしたいです。

でも自宅ではセットした状態で保管したいので、付属スタッフサックがこのようにフレキシブルな仕様なのはちょっと感心しました。

ポール・テント本体を分離した状態で並べてみると、ホーネット1Pはダブルウォールテントなのにシングルウォールシェルターと同等のコンパクトさだということが一目瞭然ですね!

つづけて中身をチェックしていきましょう。

ニーモ「ホーネット1P」のスタッフサック(説明書)

スタッフサックには「取扱説明書」が縫いつけられています。その裏面にはニーモならではの「星座表」も。

ニーモ「ホーネット1P」のスタッフサック(星座表)

次にホーネットシリーズ最大のポイントであるY字型ポールを取りだしてみたところ、手に持った瞬間おおげさでなく「羽のような軽さ」に感じました。

内部空間確保のための曲げ加工が施されてはいるものの、想像していたよりはマイルドな曲がり加減なので、パッキングにも支障はなさそうです。

ニーモ「ホーネット1P」のポール

このポールがあまりにも軽く感じたので、最後にまとめて測定しようと考えていた重量(スタッフサック込み)を先行してチェックすることにします。

…なんと「224g」です。U.L.ドームシェルター1型のポールは331g・ウナだと466gなので、それぞれ比較すると100g以上の軽量化・半分以下の重量を実現しています!

ニーモが「極限までの軽量化を追求したULテント」と豪語するだけあって、かなりドラスティックな軽量化にチャレンジされていますね。

ニーモ「ホーネット1P」のリペアポール

ポールには「リペアスリーブ」も1本付属していますが、ここまで軽いと剛性が心配なのも事実。

ポールの「破断強度」について数値的・客観的な比較は難しいですが、感覚的・主観的な比較だとこうなります。

  • ガチガチ   : ウナ
  • ピンピン   : U.L.DS
  • フニャフニャ : ホーネット

登山において「軽さは正義」と言われますが、軽さを追求した製品はそれと引きかえに何かを犠牲にしているものです。

たとえばウナがシンプルな構造に関わらずULどころかヘビー級の重量なのは、信頼性適応性耐久性などにこだわって材料品質ディティールにいっさい妥協していないから。

登山における軽量化は重要なファクターであり永遠のテーマです。

でも軽さと強度がトレードオフの関係にあることを理解しておかないと、ときとして直面する過酷な状況想定外の事態に対応できません。

ホーネットシリーズはあくまで「バックパッキングモデル」であることを踏まえて、使用するシチュエーションは適切にチョイスするべきという心づもりは必要そうですね。

シングルウォールシェルターのU.L.ドームシェルター1型は実測重量755g(ポール:331g・本体424g)

対してホーネット1Pは、ダブルウォールテントなのに732g(ポール:224g・本体508g)約20gも軽量です。

シチュエーションさえ間違わなければ、快適性・居住性・軽量性を兼ねそろえた夢のようなULテントになり得そうですね。

ニーモ「ホーネット1P」の実測重量

  • 本体      : 508g
  • ポール     : 224g
  • ペグ類     : 120g
  • フットプリント : 182g

⇨合計:1,034g

「ホーネット1P」設営!①フットプリント設置

大菩薩嶺「福ちゃん荘」のテント場

自宅でサイズ感・重量などのチェックを終え、2018年10月21日(日)にやってきのは大菩薩嶺「福ちゃん荘」のテント場。ここで実際に「設営&宿泊」をしてみることにします。

ニーモ「ホーネット1P」のフットプリント

天気は晴れで、風も穏やかです。まずはなるべくフラットで障害物のない設営場所をチョイスして、フットプリントを敷きます。

もしフットプリントを使用しないのであれば約200gの軽量化になるのですが、ホーネットシリーズのフロア素材は「15D」と極薄。

木の枝」「」や「ナイフ・火器」などで穴をあけないよう、よりデリケートなあつかいが必要になります。

泥汚れ」などを落とすメンテナンスもテント本体よりはラクなので、ぼくは大切なテントを長持ちさせるためにもフットプリントはケチらないことにしています。

「ホーネット1P」設営!②ポール接続・インナー吊り下げ・ペグダウン

ニーモ「ホーネット」枕元のコーナーアンカー-01

設営手順は状況によって変わるものですが、続けてフットプリントの上に「インナーテント」を広げたら、2つをスリット入りのブラスチックパーツで連結。

そして組み立てた「Y字型ポール」を「コーナーアンカー」に接続していきます。ブラスチック製のコーナーアンカーは「ワンタッチ式」で、設営時は軽い力でカチッと固定できます。

撤収時も少しひねれば簡単に外れるのですが、不意の風などで外れる心配はないでしょう。

ニーモ「ホーネット」足元のコーナーアンカー

足元サイドのワンポールはコーナーアンカーへの接続ではなく、金属製のホールへ差しこむだけです。フットプリントも同じ位置にホールがあるので重ねて差しこみます。

あとはインナーテントを「ツイストクリップ」で吊り下げるだけ。見る見るうちにテントが立ち上がっていきます。

ニーモ「ホーネット1P」のツイストクリップ

この大きめのクリップは「エルゴノミック(人口工学的)デザイン」なので、パチパチと軽い力で容易に着脱可能ですし、ポールへの取りつけも感覚的・スムーズに行えます。

ニーモ「ホーネット1P」自立後の様子

これが「半自立」している状態です。たしかにY字型ポールにインナーテントを吊り下げただけで自立していますね。

ただ、このままだとフラフラしていて押せば倒れるほど不安定居住性もイマイチ。ホーネットシリーズはここからペグダウンが必須になります。

ニーモ「ホーネット1P」自立後の様子(足元)

ペグダウン前の状態でそれぞれの短辺サイドを観察してみると、「足元」はかなりタイトなうえに幕体もシワシワですが、「枕元」はポールでしっかりテンションがかかっていてワイドです。

ニーモ「ホーネット1P」自立後の様子(枕元)

たとえ自立式でもあっても、テントはペグダウンしてしっかり固定するのが基本ですが、地面のコンディションによってはそれが難しいケースも。

北アルプスのテント場なんて、ペグの刺さるやわらかい地面は少なくてほとんどが硬い岩ですよね。

福ちゃん荘のテント場のようにスペース豊富な「樹林帯」ならまったく問題ないのですが、テント場の広さ・混雑状況コンディションによって理想的な設営が難しいシーンもありそうです。

ニーモ「ホーネット」ペグダウン後の様子

ペグダウン後は足元の幕体にもしっかりテンションがかかり、「テントの固定化」と「内部空間拡張」が1石2鳥で実行されています。

ニーモ「ホーネット」ペグダウン後の様子(足元)

「ホーネット1P」設営!③フライシート接続・ペグダウン

ニーモ「ホーネット」枕元のコーナーアンカー-02

インナーテントの吊り下げ・ペグダウンが完了したら「フライシート」をかぶせ、枕元のコーナーアンカーにカチッとはめ込むように接続。

はめ込み部分についているグレーの「ストラップ」は締める・緩めるの調整が可能で、ここを引くとインナーテントにも同時にテンションがかかる仕組みになっています。

ニーモ「ホーネット」足元のペグとガイライン

フライシートの足元側はループをかけてテンション調整するだけ。インナーテント固定化・内部空間拡張で打ちこみ済みのペグを活用します。

ニーモ「ホーネット」前室のペグとガイライン

あとは「前室」と「後室(前室の裏側)」をペグダウンして、最後に全体のテンション調整を行えば完成!半自立式×吊り下げ式だから設営はとても簡単。所要時間は5分もあれば充分でしょう。

ニーモ「ホーネット」設営完成後の様子

テントのカラーリングは発色のいい明るく上質なグリーン。きょうのような樹林帯にもよくなじむ地味すぎず派手すぎない色味です。

今回は使用しませんでしたが「純正アルミ製クロスペグ17.5mm(16g/1本)」が6本と、「ガイライン」も付属しています。

ニーモ「ホーネット1P」付属のペグとガイライン

もし「強風」などの影響が心配であれば、ガイラインを追加して耐候性を補強することもできますね。

ニーモ「ホーネット」設営完成後の様子(足元)

1本ポールで幕体もシワシワと頼りなかった足元サイドも、完成後は半自立の状態とは見ちがえる仕上がり。パッと見オーソドックスな自立式クロスポールテントに見えるほどです。

ニーモ「ホーネット」設営完成後の様子(足元)

枕元サイドのフライシート下部には大胆なカットが入っていて、素材の使用量を減らすことによる「軽量化」と「ベンチレーション効果」に貢献しています。

ニーモ「ホーネット1P」のウォータープルーフタブフロア

インナーテントのバスタブが大きく立ち上がる「ウォータープルーフタブフロア」の構造によって、フライシートの素材使用量が少ない枕元を風雨からカバー。

フライシート・バスタブいずれも「耐水圧」は公表されていませんが、あまり過信しすぎないほうがよいでしょうね。

ニーモ「ホーネット」設営完成後の様子と前室

フライシートはまくり上げて固定することが可能。インナーテントから伸びている簡素なフックをフライシートに連結すると、内部空間がグッと横に広がるようになります。

ニーモ「ホーネット」前室のボリューマイジングガイアウト

この「ボリューマイジングガイアウト」は小さな工夫ですが効果は絶大。後室(前室の裏側)にも同様の仕掛けがあります。

さて、いよいよ内部をチェックしていくために入室します。見るからに「快適そう」なので、ぼくのULテントに対するイメージが変わる予感がします。

長辺側出入口」でパネルも大きく開くので、U.L.ドームシェルター1型のようなもぐりこむ感覚と比較して圧倒的に出入りしやすいですね。

ニーモ「ホーネット1P」の室内

小さいソロテントのはずなのに、なんだか広く感じる」。構造的にY字型ポールはクロスポールより内部空間が窮屈になるはずですが、そんな第一印象を受けました。

U.L.ドームシェルター1型では感じてしまう「窮屈感」「圧迫感」「閉塞感」といったストレスをまったく感じないことには驚きです。

頭頂部ハブポールの配置・加工、そして効果的なガイラインの工夫はもちろんのこと大胆な「メッシュインナー」であることも功を奏しているのでしょう。

ニーモ「ホーネット1P」室内のサイズ感-01

フロアサイズが「102cm×221cm」と少し縦長なので、足をのばして座っても奥行きにゆとりがありますし、フルサイズのエアマットだって余裕です。

ニーモ「ホーネット1P」室内のサイズ感-02

左右のサイズは枕元102cm→足元79cmと狭まっていくので、必然的に荷物は枕元周辺にまとめて置くことになりますね。

ニーモ「ホーネット1P」の天井とライトポケット

仰向けに横たわると、頭頂部にある「ライトポケット」が確認できます。ヘッドライトの定位置であり室内を照らすライトにもなるという1石2鳥のアイディアがここにも。

横になったまま首をかたむけると、前室の先に木々と空が見えます。

ニーモ「ホーネット1P」の室内からの風景-01

フロア・メッシュ・フライシートで守られているのですが、その場にごろっと寝転んだかのような開放感があって気持ちいいです。

インナーメッシュは生地の目が細かいので「虫の侵入」や「風景への影響」はありません。手ざわりもさらさらとしていて、ひっかかりなし。

ニーモ「ホーネット1P」の室内からの風景-02

前室方向に向かって座るとテント周辺の景色を一望できます。きょうのような樹林帯もいいですし、3,000m級にある絶景のテント場から風景を眺めることを想像するとワクワクしますね。

全体的に工夫に満ちあふれていてデザインも美しいテントですが、どうしても気になってしまうディティールが1点だけありました。

それは足元サイドのフライシートがだらしなくたるんでしまうこと。

ニーモ「ホーネット」フライシートのたるみ

ただ、公式サイトのイメージ画像ではピンと張っているので、ペグダウンの位置テンションのかけ方で改善するのかも知れませんね。

ニーモ「ホーネット1P」イメージ画像

※出典元:「NEMO Equipment」公式サイト

半自立式には非自立式ほどのテクニック・経験は不要でも、ある程度の「慣れ」は必要になるということでしょう。

今回ははじめてのセットアップだったので、美しく設営できるよう次回以降も実践しながら熟練度をアップしようと思います。

「ホーネット1P」宿泊!

眠りに落ちてしまえば快適性・居住性は意識できないものの、荷物を置くスペース横になれるだけのスペースは充分。まさに「起きて半畳・寝て1畳」のサイズ感です。

それに「10月下旬・2,000m級のテント場にメッシュインナーで問題なかった」ことがわかったのは、個人的に大きな収穫でした。

ぼくには過去「夏なのに、メッシュインナーテントが寒くて眠れなかった」という苦い経験があり、今回も「寒くて眠れないのではないか」と不安があったのですが…

ヤマテン「時系列天気(大菩薩嶺山頂)」10/21-22

※出典元:ヤマテン「時系列天気(大菩薩嶺山頂)」

10月21日夜から翌22日朝にかけては気温0℃〜5℃ほど。この環境下で問題ないのであれば、夏の高山でも問題なく活躍してくれそうです。

インナーテントに装備されている「プライバシーパネル」が、冷気・風の侵入をある程度ふせいでくれたのでしょう。

ただ全体的にフライシートのスカートが短いこととメッシュインナーによって、「通気性」がいいのは間違いありません。

暑さ・寒さの感覚には個人差が大きいとはいえ寒い時期の使用には基本的に不向きでしょうし、念のためマット・シュラフのレベルを1つ上げるなどして全体でバランスをとることは考慮が必要です。

撤収の手順は設営の逆なだけ。スタッフサックも余裕のあるサイズなので、とくに手こずることはありませんでした。設営・撤収がラクなのも小さなソロテントならではのメリットですね。

通気性がいいためテント内と外の気温がイコールだったのでしょう。それなりに冷えこんだにも関わらずフライシートに「結露」はまったく付いていませんでした。

ホーネット1Pが備えた「快適性が高いテント」6条件

  1. 自立式
  2. ダブルウォール
  3. 吊り下げ式
  4. 長辺側出入口・メッシュインナー
  5. 軽量
  6. デザイン
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●ホーネット1P:ビギナーもOK!ULテントのベストバイモデル!

タニシリーズは無雪期・3シーズン(春・夏・秋)の高山軽快なハイキングを楽しみながら快適なテント泊を満喫するための美しい登山テントとして、やっぱりベストバイモデルです。

ホーネットシリーズにはタニシリーズほどの汎用性はないものの、「シチュエーション」さえ間違えなければ快適性・居住性と軽量性・耐候性のバランスがよくフィットしそう。

ウナをはじめとするヒルバーグ テントのタフさに慣れてしまうと、ホーネットの剛性をおもちゃのように感じてしまうのが正直なところですが…

国内・3シーズンの登山でそこまで剛性が試されるほどの過酷な状況になることは稀ではないでしょうか?少なくともぼくには経験がありません。

むしろ大雨・暴風下でのテント泊にならないよう事前に天気予報をチェックし、危険であれば計画中止下山開始山小屋への避難を検討するのが当然のことに思えます。

ニーモのテントも極限下での使用を前提にしたものがルーツですが、ホーネットシリーズはメッシュインナーバックパッキングモデルと位置づけられています。

購入・設営・宿泊してみた感覚も踏まえて考えると、高山なら「ベストシーズン(夏)の平常時」でのスポット的な活用にとどまりそうです。

盛夏の低山」「低地キャンプ」にも適しているでしょうね。ただ、間違っても「厳冬期の高山」にはマッチしません。

ぼくはこれまで、縦走で山行日程が長いなど「天候が読みづらい場合は、タフで快適なウナ」、1泊2日など短い日程で「好天がつづく確証があれば軽量なU.L.ドームシェルター1型」といった使いわけをしていました。

今後はU.L.ドームシェルター1型の代わりに、より快適で超軽量なホーネット1Pを持ちだす機会が増えそうです。

ぼくはつねづね、もっと手軽によりシンプルにテント泊登山を楽しめないものかと考えています。

どんな過酷な状況にも耐えなければならないのであれば、たしかに自立式クロスポールの4シーズンテントが安心ですね。

でも夏の好天をねらって年に数回のテント泊を楽しむ程度であれば、そこまでのタフさは完全にオーバースペックでしょう。

晴れて穏やかな夏のテント場では、ぼくにとってシンプル&タフで理想的な4シーズンソロテントのウナも浮いた存在になっていると感じるのが本音なんですよね。

もともと登山用の「山岳テント」は極限の軽量性耐候性を追求したアイテムで、近年は最新素材テクノロジーのおかげで軽さ強さコンパクト性の進化は目覚ましいものです。

そしてULテント泊には「タープ」「フロアレスシェルター」「ツェルト」「自立式シェルター」などの選択肢があります。

なかには本体重量300g以下のフロアレスシェルター本体重量500g以下の非自立式・ダブルウォールテントなんてアイテムも!

でもそのように極端な軽量化をしたULテントは、設営が面倒で手間がかかったりきちんとペグダウンしないとしっかり張れないといった「クセ」が強くなります。

ほかにも設営手順が独特だったり、雨・強風下での設営にはかなりの熟練度が必要など、ユーザーを選ぶようになるのが難点ですね。

そして本体生地10D以下と超極薄向こう側が透けるほどのものや、張網・ペグ・ジッパー類なども徹底的に軽量化してあるがゆえ、なにもかもが繊細で剛性が低いものも。

軽量化にはそれだけ涙ぐましい努力が必要ということですが、「ULマニア」でもない限りいささかやり過ぎと思わざるを得ないでしょう。

それにいくら本体重量が軽くても、トレッキングポールグランドシートバグネットなどを追加すると、トータル重量では自立式ダブルウォールテントとさほど変わらないなんてことも起こり得ます。

ULテントはなんだかんだ言って「めんどくさい」「くせが強い」「マニアのもの」というイメージ…

だったのですが、ホーネットシリーズがそんなイメージを払拭してくれました!

ホーネットシリーズは半自立式ダブルウォールなのに超軽量・コンパクトでULテントにありがちな「我慢」がいりません。

それなのに快適性も高いというとことんストレスフリーな設計で、ベテラン・ULハイカーはもちろんビギナーもOKの「革新的なULテント」です!

ペグダウン必須という構造上のデメリットはありますが、そもそもペグダウンは「基本動作」ですし、非自立式よりは少なくすみます。

ペグが絶対に刺さらないアンカーになるような岩がまったくないような状況でのテント泊でなければ致命的な欠点とまでは言えないでしょう。

あなたが「テントに求める最低限の機能」はなんですか?

もしぼくのように、雨風をしのぎプライバシーを守る幕きれいなフロア虫の侵入をふせぐバグネット自立構造の4つだとしたら…

そして登山スタイルがベストシーズン(夏)の好天をねらったソロテント泊登山であるならば、ホーネット1PがULソロテントとしてベストバイモデルでしょう。

しかも、ホーネット1Pの本体価格は「定価36,000円(税抜き)」なので、タニ1Pの「定価50,000円(税抜き)」と比較すると14,000円もリーズナブルに購入できます!

ぼくは「キャンプスター(Yahoo!ショッピング店)」で「本体専用フットプリント」をセット購入し、総計43,580円でのお買いあげでした。

「5の付く日はTポイント合計5倍」キャンペーンを見計らったので2,175ポイントが還元され、実質価格は41,405円です。

ホーネットシリーズは快適性・居住性・剛性を保ちながら極限までの軽量化が追求されているのにリーズナブルなULテント!

日本における「ULテントのニュースタンダード」になりそうですね。

ニーモ「ホーネット1P」
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ABOUTこの記事をかいた人

たかはし昇一

30歳から3つの「と」(投資・登山・トレーニング)を習慣にしたら人生が変わった金融系サラリーマン!1985年生まれ、東京都23区内在住です。2034年までに金融資産3,000万円の「アッパーマス層」になります!「収入を増やす」「支出を減らす」「投資で増やす」をコツコツ実践中!